東北旅行記「エスクードがゆく!!」

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三重県・春の伊勢参り

期間:2009年3月1日〜3月4日
場所:三重県・伊勢神宮、山梨県・サントリー白州蒸留所

毎年恒例の長距離ドライブですが今年は三重県まで行ってきました。日本人なら一生に一度は行きたい伊勢神宮参詣ということで参拝。訪れたのが早朝だったため一際厳かな雰囲気で参拝できました。柄にも無く敬神崇祖です、と。

今年は天候に恵まれず2日目以外は雨や曇りでした。
楽しみにしていた清里、野辺山方面の再訪は悪天候時に行っても意味が無いので残念ながら取りやめました。急遽、地図で面白そうな観光名所を探したところサントリー白州蒸留所が帰り道の途中にあることがわかり探訪。展示やガイドツアーが意外と面白くて思わぬ収穫となりました。自由気ままなスケジュールも一人旅の魅力です。

走行距離は1400km以上にもなり一昨年の「能登半島旅行」に匹敵するほど長距離でした。今回はETCの深夜割引を積極的に活用することで大幅な負担軽減を図りました。休日割引+通勤割引+深夜割引のコンボで三重県まで移動したので料金は往復1万円もかかっていないと思います。本当にETC様々ですね(笑)


関連:伊勢神宮公式HP
関連:伊勢神宮Wikipedia

1日目2日目3日目

第1日目:

9:15 出発〜東北道
10:05 那須高原SAで休憩。
12:11 道の駅「ごか」で休憩。
14:00 龍Q館に寄り道して国道16号で南下。
15:30 国道6号、入間IC前。三井アウトレットパーク前渋滞。
15:54 東京都内入り。八王子IC〜中央自動車道
16:40 談合坂SAで休憩。
18:32 富士宮市内で給油。
19:30 静岡市内イトーヨーカ堂で夕食購入。
21:15 道の駅「掛川」到着。仮眠。

前日は仕事で仙台に行っていたので朝から準備。当日に準備すると何かしら忘れるのでよくないですよね。当然忘れ物しました。富士山近くで寒くなってきたのでジャンパーを着ようと思ったら家に忘れてきたことに気がつきました。樹海周辺は今にも雪が降りそうな天候だったのでさくっと通過。目的地の三重県は多分暖かいだろうなーと思って楽観してましたが実は海風で寒かったです。明け方は4、5℃くらいだったと思います。日中は暖かかったけど朝夕はやっぱりまだ冬ですね・・・。

那須高原SA
道の駅「ごか」
駐車場広い

国道4号バイパスで埼玉県入りしました。国道16号で八王子まで南下しようと思っていたら窓から見覚えがある景色が。・・・喰霊ロケ地だ!!主にDVD1巻で舞台となった首都圏外郭放水路の立坑を発見しました。聖地巡礼とか全く考えていなく本当に偶然で驚きました。いてもたってもいられなくて早速写真に納めました。アニメの通りの建物で感動しました。あんなに丁寧に作ってある喰霊はもっと評価されてもいいw

※喰霊(喰霊-零-)とは?
2008年に放映されたチバテレビ他全国U局で放映されたテレビアニメ。徹底したロケハンや第1話での衝撃展開、後半の鬱展開などで多くのファンを唸らせた作品。自分も好きでDVDを買ってます。個人的に2008年度再優良作品。

関連:喰霊Wikipedia
関連:喰霊-零-オフィシャルサイト

喰霊のロケ地
DVD1巻特典映像参照
第三立坑!
道の駅「掛川」

富士宮市経由で東海道入りしました。国道1号は規模や交通量など高速道路の域に達していると思います。地方在住としては衝撃的でした。首都圏は交通網が発達しているとあらためて実感。バイパスから静岡市街地に下りて静岡東駅近くのイトーヨーカ堂で食料を調達しました。ひな祭りシーズンということもありお総菜が充実。あ、もちろん半額の時間帯狙っての入店です。夕食後、再び国道1号バイパスに戻り南下。道の駅「掛川」で車中泊です。この道の駅は高速道路のPAみたいな感じで道路と接続されてました。夜間にもかかわらずトラックで駐車場は満車状態。普通車も入れ替わり入ってきて騒がしい。あまり車中泊には向かない道の駅だと思いました。

午後10時には短い眠りにつきました・・・。


第2日目:

0:50 起床。道の駅「掛川」出発〜東名高速道路
2:14 ハイウェイオアシス「刈谷」
3:50 伊勢自動車道 津IC
4:20 松坂市内ファミマで休憩
5:00 伊勢神宮(外宮)到着、仮眠
6:00 伊勢神宮(外宮)参拝
6:30 内宮へ移動、参拝
8:30 伊勢神宮(内宮)出発〜津IC〜伊勢自動車道
9:50 亀山PAで休憩。お土産購入。
10:50 名古屋市街、名古屋城見学
14:26 名古屋出発〜岐阜市
16:10 岐阜市内
17:00 宿到着


ETC深夜割引のため0時過ぎに起床。支度をしてすぐに出発。0時〜4時までは何km走っても50%割引なのでいっきに津まで走りました。途中休憩した「刈谷ハイウェイオアシス」の規模が大きすぎて驚いた。温泉施設とか観覧車とかSAってレベルじゃない。”ふぐすま”在住の田舎者に首都圏は衝撃的なことが多くて困惑する。

刈谷ハイウェイオアシス
深夜でも車多い

伊勢神宮には午前5時頃到着しました。夜明け前で暗かったのでしばらく車の中で仮眠をすることにしました。外は冷たい海風が吹き付けていて若干寒かったです。ちなみに深夜参拝は禁じられているので注意です。警備員が24時間体制で監視しています。

伊勢神宮には外宮(豊受大神宮、御祭神:豊受大御神)と内宮(皇大神宮、御祭神:天照大神)があって外宮から参拝するのが古来からの習わしらしい。慣例に従ってまずは外宮から参拝しました。駐車場の写真がありますが外宮は無料です。内宮のほうは社会実験中で一般車は立体駐車場に駐車することになります。駐車料金は500円でした。境内にある樹木は殆どが巨木で歴史を感じさせられます。

外宮の駐車場
夜間参拝禁止
外宮の境内
九丈殿
鳥居
手水舎
神宮参拝者駐車場
昔風の作りにしてます
五十鈴川郵便局
明治の郵便箱(レプリカ)
国道23号終点

たまたま目に付いたので撮影してしまった。
国道23号の終点は外宮前のようです。

内宮前
宇治橋は修造工事中
内宮の境内
五十鈴川
神宮司庁
鶏。
マンホールにも風情

8時過ぎくらいから団体観光客も増えてきました。混雑に巻き込まれないうちに出発です。次の目的地である名古屋まで高速道路で向かいました。高速道路は少し手前で下りて下道で市街地へ進入。環状線っぽい有料道路の料金が高かったので。駅前の有料駐車場に駐車して徒歩で名古屋城へ。駅前から20分くらいで到着。お城の内部は展示施設になっていて歴史を知ることが出来ます。最上階は展望台で市街地を一望できます。天気が良いと遠くの山々まで見えるそうです。

帰りは駅ビルでみそかつを食べました。濃厚な味噌の風味がとても美味しかったです。昼時を外したので席も空いていてよかった。
翌日のために足早に名古屋を後にしました。

亀山PA
歩道橋より
加藤清正像
名古屋城
西南隅櫓(重文)
清正石
名古屋城
しゃちほこ
名古屋市街
名古屋市街
街中の川

名古屋から国道22号で岐阜市入り。岐阜近すぎです。
実は宿の予約をしていなかったのでカーナビで検索して探しました。最近のナビは周辺検索みたいな機能で最寄りのビジホを探せるので大変便利。値段が手頃だし定番という安心感もあり「ルートイン」に決定です。最寄りは岐阜県庁前ということで移動。17時にはチェックインしてました。夕食は近くにあった「餃子の王将」でした。ちなみに岐阜県庁は駅からかなり離れています。残念ながら駅前に飯を食いに行こうという距離ではありませんでした・・・。

岐阜県庁前
シングル1泊
かわはぎおいしいです^q^



第3日目:

7:30 岐阜県庁前出発〜国道21号〜東海環状自動車道
9:00 五斗蒔PAで休憩
9:22 恵那峡SAで休憩
11:00 山梨県宮田村で給油
13:15 道の駅「信州蔦木宿」〜サントリー白州蒸留所
15:13 白州蒸留所出発〜国道20号
16:02 道の駅「にらさき」で休憩。
17:20 山梨市で休憩〜雁坂トンネル〜秩父市〜国道140号
21:00 埼玉県加須市のイトーヨーカ堂で休憩
22:00 加須IC近くの漫画喫茶で仮眠
24:12 漫画喫茶出発〜東北道 加須IC
24:40 佐野SAで休憩
26:00 黒磯PAで休憩
27:37 自宅着

ルートインは朝食付きだったので食べてから出発。デフォルトのバイキングで特に気になる料理はありませんでした。旅館だったら名物が食べられたんだろうけど。さくっと支度をして出発。山梨入りするルートは幾つかありますが恵那山トンネルを経由して行くことにしました。このトンネルは長さが全国第4位(かつては全国1位)を誇る長大トンネルです。約8.6kmもあるためか危険物積載車両は通行禁止です。危険物積載禁止というのは初めて見た気がします。ちなみに片側2車線ですが車線変更禁止となっています。不用意な変更で事故を防ぐためでしょうか・・・。


関連:恵那山トンネルWikipedia

五斗蒔PA
道の駅「信州蔦木宿」

昨年も休憩した道の駅。温泉施設があるので今年は入浴して疲れを癒すつもりでした。しかし運悪く休館日。楽しみにしていたのでちょっとショックでした。お土産屋もしまっていたし閑散とした雰囲気でした。シーズン前だから?

道の駅を過ぎればすぐ目的地の「サントリー白州蒸留所」です。セブンイレブンのあるT字路が目印です。入り口付近にある駐車場は業務用なので注意。しばらく敷地内を走ると一般車用の大駐車場があるので車はそこに止めます。ゲートがあるので受け付けで簡単なアンケートに記入して入場します。

サントリー白州蒸留所
見学受付
ガイドツアー申し込み
展示施設
お酒の歴史など展示
ツアーはバスで移動
貯蔵樽を焼きます

ウィスキーを貯蔵する樽の内側を焼きます。焼くことで風味がでるとのこと。現在は専用の工場で樽を生産しているので手作業ですることはありません。ツアー見学のためのデモンストレーションだそうです。ガスバーナーで焼くと青白い炎(染みこんだウィスキーが燃える)が上がるので注目。柄杓の水で一気に火を消す所はまさに職人技でした!

蒸留施設

敷地内は基本的に撮影自由。貯蔵倉庫のみ禁止。

お土産や試飲OK

工場見学の楽しみと言えば試飲ですねー。
もちろん白州蒸留所でもありました。試飲は山崎12年と白州12年です。大変残念ながら車を運転するため飲むことは出来ませんでした(お土産は購入済)。なっちゃんオレンジで我慢です。一応、香りだけは楽しむことが出来ます。山崎はシェリー樽の華やかな香り、白州は微かにスモーキーな爽やかな香りでした。自分は甘い香りのする山崎のほうが好み。説明係のお姉さんによると山崎にはチョコレートなどが合うそうです。反対に白州にはスモークサーモンなど燻製が合います。どちらにしても蒸留所の水源と同じミネラルウォーターで割ることが大事だそうです。土地を同じくする者同士の”マリアージュ”ということだと思います。ちなみに白州蒸留所にミネラルウォーターの工場も併設されています。サントリー天然水を買うときは「南アルプス」を選びましょう。

山崎と白州は「シングルモルトウィスキー」と言ってひとつの樽で熟成させたものになるそうです。また貯蔵年数が長いウィスキーもありますが最初から熟成用に貯蔵しているのではなく”ブレンダー”と呼ばれる職人が「もっと貯蔵したほうが美味くなる」と判断したものだけ熟成されるそうです。初めて知ることも多く勉強になりました。
ウィスキーをますます美味しく飲めそうです。

山崎12年と白州12年
なっちゃんオレンジ
展示館内
天候が悪くてよく見えず・・・

見学を終えると午後3時過ぎになりました。雪がちらついてきたので早めに帰路へ。国道20号で甲府を目指しました。市内は若干渋滞していましたがスムーズに走ることが出来ました。県境に近づくにつれ雲行きも怪しくなってきて積雪もありました。3月とは言っても山梨県は侮れませんね・・・。

道の駅「白州」
さびれてた・・・
道の駅「にらさき」
反対側に温泉施設あり
天候が急変
人気のない道の駅
奥秩父ヤバイ

雁坂トンネルを上り方向に走っているのは自分だけでした。埼玉県に入ってもしばらく後続車はなく雪が降りしきる山道を孤独に車を走らせました。とてもじゃないけどノーマルタイヤで走れない路面状況です。対向車のトラックはチェーンを履いて登っているようでした。エスクードは4WDなので雪道でも安定しています。路面状況の急変にも難なく対応できるところがアクティブなユーザーにとって心強いですね。

加須のイトーヨーカ堂

都市部に入ると雪から雨に変わりました。いくつか街中を抜けて加須市で遅めの夕食を取りました。同じ埼玉県でも加須市は田舎の雰囲気があるので落ち着きます。イトーヨーカ堂も場末の雰囲気だし。3月3日だったのでひな祭りの弁当、総菜が大量に値引き販売されていました。まさにメシウマ状態www

ETC深夜割引の時間まで加須IC付近の漫画喫茶で休憩しました。郊外で深夜にも関わらず客がいるのは流石に首都圏かも。旅の疲れもいよいよピークでしたが少し疲れが取れました。午前0時を過ぎたのを見計らって出発。加須ICから東北道に入り北上しました。深夜で雨が降っているという悪条件だったので細心の注意を払い、こまめに休憩を取りました。郡山には午前3時半頃に到着。
3日ぶりの我が家に着いた時は正直ホッとしました。


多分、もう二度と車で三重県まで行くことなんて無いと思います。
あまり旅行をされない人は「マイカーでそんな遠いところまで行って何が楽しいんだ?大変なだけじゃない?」と思う人もいるかもしれません。でも、自分の車で自由に好きなだけ走れるというのは大変魅力的だと思います。車の免許を取得してから色々と出かけるようになりましたが行く先々で新しい発見がありました。今回の旅も例外ではありません。好奇心の赴くままに旅をすることの素晴らしさをぜひ一度体験してみて欲しいと思います。最後に某スレのテンプレを掲載し、レポートを終わりにしたいと思います。

窓の外を見よ、それが世界の全てだ。


お前の家の前の道路を見てみろ。
タダのアスファルトの道路だ。
だが、想像してみろ。
その道は…
青森県は下北半島、風も凍てつく本州最北端、大間崎とつながっているのだ。
その道は…
桜島を仰ぎ見る出湯の町、鹿児島とつながっている。
その道は…
疾風怒涛のトラック街道、愛知のR23と、日本最後の未舗装国道、R458十部一峠と、
標高2000mを越える山地を貫くR292志賀草津道路と、夜も眠らぬ新宿歌舞伎町と、
石川さゆりの歌った天城越えと、女工哀史の地、野麦峠と…
繋がっているんだ。
行ってみたくは無いかね?君の愛車なら、この想像を具現化できる。さぁ!

ようこそドライブ依存症へ。


(某スレのテンプレより)



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written by koutaro, 2004-2009