春の遠野巡り

  • 2010年5月2日
  • 岩手県遠野

春なので、遠野。

今年のGWは近場を探索してみました。遠野市は経由地として通過するばかりだったので改めて探訪してきました。遠野は柳田国男の名著「遠野物語」で有名です。作品の世界が今も息づくような素朴な田舎町で癒されます。周囲を深い山々に囲まれていることが独特の伝承を近代まで残すことにつながったのではないでしょうか。狂女となって山にも入るという種々の話もあの山深さなら納得できます。山は王権に浴さぬ異界なのだと。

関連:遠野市観光協会

スズキ・スプラッシュにて。

田瀬湖。

田瀬湖中通パーキング。

かつて地元住民の足であった渡し船が展示されてます。

昭和57年まで活躍。

田瀬ダム。

田瀬湖はダム湖。

ダム堤が県道になってます。

奥は管理棟。資料館もあるようだ。

下流を望む。

遠野物語にも登場する奇岩「続石」へ。

義経北行伝説ゆかりの地。

クマ注意!

遊歩道序盤。

後半は若干道が悪くなるけど普通に歩く分には問題なし。

続石。下で支えている石より上の岩が大きい。

お堂。

道の駅「遠野 風の丘」で一休み。

駐車場広い。

シンボルの風力発電風車。羽の部分も回転して発電に寄与しているとのこと。

春の陽気でした。

伝承館。重文指定の曲り家や養蚕に関係する資料を展示。柳田国男が「遠野物語」を執筆するきっかけになった佐々木喜善の記念館もあります。民俗学ファンならずとも訪れたい。またここから有名な「カッパ淵」まで徒歩5分。

内部は写真撮影OKとのこと。

カッパ淵の途中にあったホップ畑。遠野はホップの一大産地。これ、岩手県の豆知識(ry

夏じゃないから何もありません。背の高いホップが生い茂っていれば面白そう。

木彫りのカッパ像。

カッパ淵。

水深は浅くカッパが住めるのだろうか(笑普通の小川でした。

特に美人は注意。

妻の神の石碑群。庚申塔や大峰山碑など。大峰山は珍しい気がするけど早池峰山など山岳信仰が厚い地域だから修験者つながりだろうか。参拝した記念に石碑を建てたりするらしい。

一端、市街地を離れて山奥へ。

笛吹峠。遠野物語に登場する峠です。市街地からここまで狭窄区間が連続する山道。標高も高いので道路脇にはまだ残雪が残っていました。険道マニアにおすすめ。

笛吹峠開通記念碑。

国指定史跡「橋野高炉跡」。鉱山跡はなんか惹かれるものがありますよね。かつて栄えていたであろう鉱山が何もない山野に変わっているのは諸行無常というか何と言うか。

案内看板。日本最古の洋式高炉跡なので実はすごく貴重な史跡。天皇陛下が御覧になられたりアメリカ金属協会から歴史的遺産として認定されている。

日本最古の溶鉱炉記念碑。

往時の面影は殆ど無い。せいぜい基礎だったであろう石が散見されるのみ。

実はすごい山奥。携帯も圏外。でも民家があるんだよなぁ・・・。

3号高炉跡。1,2,3号高炉でローテーションを組んで効率的な運用をしていたらしい。

天気が急激に悪くなってきたので足早に下界へ。

道の駅「宮守」。レストラン「銀河亭」で遅めの昼食を取りました。ここのランチが安くてボリュームがあってよかった。サラダが無料なのも○。

めがね橋。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を思い出させる素敵なデザイン。帰りはだらだら北上して紫波IC~青森中央IC。途中、前線の通過で大雨に遭いぐんにょり。