東北旅行記「エスクードがゆく!!」

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新潟県・朝日スーパー林道を往く!!

期間:2007年8月13日
場所:新潟県・朝日スーパー林道、山形県・荒沢ダム他

お盆休みということで以前から気になっていた「朝日スーパー林道」を探訪してきました。愛用の道路地図「GIGAマップルでっか字東北」を見ても山形と新潟の県境をぶち抜く圧倒的な距離が一目でわかるほどのスーパー林道。情報によると舗装化が進んでいるとのことでしたが、以前使用していたスイフトは2WD車だったため挑戦を控えていました。昨年より4WDのNEWエスクードを導入しているのでこの度ようやくの探訪です。東北最大と思われる林道はいったいどれほどのものなのか?車を買ってドライブするようになってからの疑問がまた一つ解決しました。そして小国方面や月山方面へのアプローチという新たな課題も。いずれ再訪しこの林道のさらなる魅力に迫りたいと思います。

前日は実家の仙台に帰省していました。そのため宮城、山形、新潟、福島を一回りするほどの長距離になりました。詳しく調べてなけど600kmくらいあるかも。ガソリンの高騰も手痛い負担になりました・・・。


クリックで別ウィンドウ表示!GPSログによる走行ルート
※地図素材:CraftMap-日本地図HP素材集-
※自作ソフト「tekitow map」で軌跡を描画しました


GPSログを見てもすごい。寄り道し過ぎだろ・・・常識的に考えて(笑
高速道路を使ったからいいものの日帰り圏(自分の場合は半径200km)を上回る行程で大変でした。正直、疲れた。ドライブのペースは守りましょう。

関連:林道データベース 朝日スーパー林道


仙台〜東北道〜仙台宮城IC〜山形道〜寒河江SA〜鶴岡市


道の駅「西川」
月山銘水館
交差点のファミマ

とりあえず月山道路を通過して鶴岡市内へ。国道112号月山道路を越えて最初のコンビニであるファミマで休憩。かなり要所にあるコンビニだけにお世話になっている人も多いのではないでしょうか?わたしも以前から愛用しています。

朝日スーパ林道方向

ファミマ前の交差点を南の方向に曲がると朝日スーパー林道方面です。途中、いくつかの集落を抜けて山中へ入っていきます。”松ヶ崎”より土砂崩れにより通行止め、という不吉な標識があったものの、まずは林道手前にある荒沢ダムへ。

荒沢ダム
重力式コンクリートダム
ダム湖「荒沢湖」
ダム堤前にて
放流口
流木除去用?
トンネル
危険の標識!
トンネル内部

荒沢ダム付近に2カ所トンネルがあります。1車線なので対向不可。トンネル内に待避所が2,3カ所あるので活用しよう。数台の車と待避所ですれ違ったので交通量は多そうです。ちなみにトンネル内はやや灌水あり。注意。

トンネルを抜けてしばらく走行すると松ヶ崎集落へ。国道から相当離れている山中なのに集落があって驚きです。いろいろ旅してる人にはわかるけど、どんな山奥にでも集落があったりします。電気電話が開通した現在はいいものの、近世になってからもしばらく隔離された生活を送っていたと考えると興味深いですね。僻地独特の生活風習とか色濃く残ってそうで面白そうである。集落発祥の由来とか詳しく知りたい。

この集落のさらに奥地にある大鳥池には神秘の巨大魚「タキタロウ」が生息しているらしい。体長2mにも達すると言われる幻の魚で、イワナの突然変異と見られるが依然として正体不明とのこと。何ともロマンあふれる魚である。

ちなみに訪れた日は集落の夏祭りで、夜は盆踊りが催されるようであった。

タキタロウ館
駐車場
標識にもタキタロウ
山形側の序盤
山深い

山形側の朝日スーパー林道は既に始まっているのですが、残念ながら集落から少し進んだところで通行止めでした。工事現場用のスーパーハウスが設置されていたので工事自体はやる気があるようです。通行止め地点も撮影してくればよかったのですが、車に群がるハエで撮影することが出来ませんでした。ドアを開けたら大量のハエの進入を許してしまうところでした・・・。

国道345号〜温海〜国道7号〜新潟県朝日村

日本海沿いに南下して今度は新潟側からのアプローチを試みました。幸い新潟県側は山頂付近の鳴海金山跡まで行けました。オンシーズンにも関わらず、新潟側は全く通行止めを解除する気が見られません。山形県側の崩落によるため、鳴海金山跡から通行止めにしているそうです。今シーズン中の開通を願いたいですね。


朝日スーパー林道の前にまずは手前にあるダムを見学。
三面(みおもて)ダムは1953年竣工の新潟県営のダムでは最も古い歴史あるダム。戦後、開発を精力的に進めた元新潟県知事・岡田正平の像があるなど新潟の発展を支えたダムであるのが伺えます。わずか4年の歳月で作り上げたというのも驚きである。ダム堤から見下ろす景色は既に山奥といった感じでした。

関連:三面ダム
関連:新潟県庁:三面ダム、奥三面ダム

三面ダム
ダム堤
三面ダム湖
新潟県企業局 三面発電所
管理棟
ダム堤より。高い!
元新潟県知事・岡田正平像

見学を終えていよいよメインの林道探訪へ。
午後7時から夜間完全通行止めらしいのでさくっと頂上まで行って戻ることにしました。大型車通行止め(車幅2.2m超)とのことなので乗用車であっても外車は危ないかも?道路自体は殆ど舗装道路で一部ダートでした。ダート部分も路面の凹凸が少なく、2WD車普通車OKでした。休日なら交通量も多そうです。離合ポイントは多めですが、死角のあるカーブが多いので注意。序盤から猿田ダム周辺の中盤にかけての難易度が高いように思われます。逆にダートになってからは見通しも良く割と快適でした。

しかし、山頂まで片道30kmもあるので要注意。往復60kmの間、携帯電話も圏外なので燃料が少なくなってる場合は自殺行為です。死ねる。観光要素の強いスーパー林道といっても林道は林道。装備を調えてから走行しましょう。

朝日スーパー林道始点
夜間通行止め
大型車進入禁止
序盤
三面ダムを望む
トンネルあり
橋あり
深い峡谷を上る
勾配はきつくない
立派な橋も
分岐点
小国方面
円吾橋
猿田ダムの放水路?
ダムは立ち入り禁止
平成13年10月完成
まだまだ舗装道路
猿田ダム貯水湖
原生林の中へ
猿田川野営場
無人です
ダート開始
雄大な山々を背景に
鳴海森林公園
キャンプ場あり
最終到達地点
最後は広い
トイレ
鳴海金山
簡素な受付
所要時間約1時間15分
トイレは意外に清潔!
路側帯駐車OK
下界まで32km・・・
無事生還

麓に降りてきたら既に午後5時を回っていました。カーナビに表示される自宅までの距離は約220km・・・・。新潟から郡山まで帰るのが苦行でした。朝から16時間くらい運転してたので本当に疲れました。しかも暑かったし。日中、道路標識に34℃の表示が出てたのを見てげんなりしました。普段から大量の廃熱を出してるエスクードには相当酷な環境だったのではないだろうか・・・。


補足:
エスクードには大型のラジエーターが搭載されている。前方のグリル開口部はすべてラジエーターへの送風のためといった感じでどんだけ熱が出るんだよ!と突っ込みたくなるほど。林道走行時もクーリングファンが悲鳴のような轟音を立ててました。南無。



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written by koutaro, 2004-2007