東北旅行記「エスクードがゆく!!」

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福島県・「従是北白川領」関東と奥州の境を訪ねる

期間:2007年7月22日
場所:栃木県・追分の明神

軽く白河方面を探訪してきました。「白河の関」は以前見学しているので今回は関東と奥州を分けた峠へ。峠には「従是以北白川領」の碑があって、ここから北は一山三文の奥州なのだなーと感じさせてくれます。神社は「追分の神社」。説明によると「境の神社」とも呼ばれ、東山道の関東、東北の境にある峠神社とのこと。古くは「下野」と「陸奥」の両国分の二社が並立していたらしい。現存しているのは栃木県側のみ。創立は古く、791年に坂上田村麻呂が蝦夷征伐の際に勧請したと伝えられる。

生い茂る木で薄暗く、ひぐらしの鳴き声も雰囲気出てました。


栃木県道76号
栃木県側に駐車スペースあり
県境の峠
ここより栃木県
これより以北白河領の碑
振り向けば福島県
追分の明神
由来
鳥居
別角度より
お社
電気が村に開通した記念碑

奥の石碑に注目。村に電気が開通したことの記念碑みたいでした。村長が県や東京電力に苦心して要望し、ようやく開通したことが記されてます。「暗黒世界から解放された云々」書いてあって昔の人は相当電気を待ち望んでいたようです。大正頃か戦前の話かと思ったら昭和28年の出来事でさらに驚き。高度成長期がもうすぐというのにまだ電気が通っていない部落があったのか・・・。そう考えるとこのころは未だ各地にも旧来の生活習慣や伝承の類が多く残っていたのかもしれませんね。戦後から高度成長期までの間に失われたものに着目していくと面白いかもしれないと思ったり。



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written by koutaro, 2004-2007