津軽の像記念館

  • 2010年9月12日 (日)
  • 青森県津軽の像記念館

北海道旅行以来ひさしぶりにバイクに乗りました。
風が冷たくなってきたのでシーズンオフも近そうです・・・。

今日は小泊村にある津軽の像記念館にプチツーリングしてきました。

関連:津軽(小説)Wikipedia

小説「津軽」で太宰とタケが出会うクライマックスシーンの舞台となったのが小泊村です。1996年に村の発案で数十年ぶりに再開を果たしたグラウンド(運動会の会場)の目の前に記念館が開設されました。タケに関する資料の他、生前のインタビュー映像が見られるのも貴重だと思います。ちなみにタケは昭和58年まで存命で85歳と長寿でした。テレビ映像では歳の割にハッキリ受け答えをしていて、とても元気な人だったようです。また、「津軽」が脚色を施したフィクションであることがインタビューから伺えるところが実に興味深いです。太宰ファンなら見学しておいて損はないと思います。

ちなみに「津軽」の末文で太宰はこのように書いてます。

まだまだ書きたい事が、あれこれとあつたのだが、
津軽の生きてゐる雰囲気は、以上でだいたい語り尽したやうにも思はれる。
私は虚飾を行はなかつた。読者をだましはしなかつた。
さらば読者よ、命あらばまた他日。
元気で行かう。
絶望するな。では、失敬。
太宰治「津軽」

小説ではタケとの会話のやりとりが沢山ありましたが、実際に会話を交わしたのは二言三言で10分程度の時間しかなかったようです。「津軽」は旅行記の体裁を取っていましたが実はフィクションを交えた小説だったと言われています。しかし物語の展開や津軽の風景の的確さを見れば事実か脚色かはさほど重要ではないのかもしれません。”私は虚飾を行わなかった”、”読者をだましはしなかった”とあえて書くところは太宰っぽくていいですね。言訳がましいところが(笑

当時は小山だったらしい。整地して記念館を建設したとのこと。

入館料大人200円。

運動会が開催されていたグラウンド。

小説「津軽」の新たな一面を発見できて勉強になりました。小説の舞台を探訪すると作品を読むのが楽しくなるので色々な場所に機会を見て出かけています。昨年は島崎藤村の「夜明け前」の舞台である馬籠宿に行ったりもしました。
近頃はアニメ「けいおん!」の”聖地巡礼”などもブームですが時代が変わっても舞台探訪の面白さは変わらないのではないでしょうか。現実とフィクションのリンクはいろいろ想像が膨らんで楽しいですね(笑)