冬の和歌山旅行2014 その1
- 2014年1月27日~1月30日
- 和歌山県明恵上人紀州遺跡、湯浅町、白浜町
冬だけど、南紀。
和歌山県を旅行してきました。念願だった本州最南端に到達したり、本場のマグロを食べたり、熊野神社に参拝したりしてきました。仙台からLCCのpeach航空を利用することで格安かつ短時間で移動できたメリットを活かし和歌山県をぐるっと観光できて満足。新幹線で東京に行くよりも安い料金で関西国際空港まで行けたのでまたLCCを利用したいと思いました。初めてLCCを利用しましたがこの安さは本当に革新的ですね。次は関空経由で四国や広島方面にも・・・と夢が広がります。
和歌山は1月末なのに全く雪が無く春のような天候でした。道行く人達もどことなく東北とは違った雰囲気があり(和歌山弁あるのかと思っていたらほとんど標準語でした。大阪や京都のほうがよっぽど方言ありますね)異国情緒を感じました(笑
仙台駅~仙台空港アクセス線~仙台空港
8時00分

peach132便、9時20分発関西空港行き。

エアバス社製A320。
学生時代以来10年ぶりに飛行機に乗りました。快晴ということもあって振動も少なく快適な空の旅でした。窓際の席からは富士山や浅間山が見えていたらしい。座席指定をしなかったのをちょっとだけ後悔しました。定刻より20分も早く到着。
関西国際空港~南海電鉄南海線~和歌山市駅
12時15分

和歌山市駅。
和歌山”市”駅と和歌山駅があってまぎらわしい。

和歌山ラーメン「ひしお」

しょうゆラーメン。
せっかく和歌山に来たのでまずはラーメン食おう!ということで駅最寄りのラーメン店でお昼。特産の醤油がふんだんに使われた濃い目の醤油ラーメンです。食べる直前に香り付けで醤油を霧吹きで拭きかけるのが和歌山流なのだろうか。見た目通り濃厚な味でとても美味しかったです。
昼食後は徒歩で予約していたレンタカー店へ。
13時00分

マツダデミオでした。

タイムズレンタカー和歌山城北店。
和歌山の積雪状況が全く予想できなかったので念を入れて4WDを選択。ちなみにスタッドレスタイヤは有料でした。東北はスタッドレス標準装備なのでこれも関西らしいのかな・・と。カーナビの設定をしてから出発進行です!
※旅行中一度も雪を見なかったのでスタッドレスは不要でした
和歌山市~和歌山IC~阪和道~有田IC
まずは明恵上人ゆかりの湯浅町です。
明恵上人とは鎌倉時代前期の華厳宗の僧。
明恵は、法相宗の貞慶や三論宗の明遍とならび、しばしば超人的な学僧と評されるが、学問としての教説理解よりも実際の修行を重視し、きびしく戒律を護って身を持することきわめて謹厳であった。上覚からは伝法灌頂を受けており、学問研究と実践修行の統一を図った。その人柄は、無欲無私にして清廉、なおかつ世俗権力・権勢を怖れるところがいささかもなかった。かれの打ち立てた華厳密教は、晩年にいたるまで俗人が理解しやすいようさまざまに工夫されたものであった。たとえば、在家の人びとに対しては三時三宝礼の行儀により、観無量寿経に説く上品上生によって極楽往生できるとし、「南無三宝後生たすけさせ給へ」と唱えることを強調するなど、後述するように、表面的には専修念仏をきびしく非難しながらも浄土門諸宗の説く易行の提唱を学びとり、それによって従来の学問中心の仏教からの脱皮をはかろうとする一面もあった。(Wikipediaより引用)
厳しい修行と戒律の護持を実践した名僧です。
鎌倉幕府の北条泰時と親しく、泰時が制定した御成敗式目は上人の思想の影響を受けているとされる。また和歌の名人としても知られる。
高速を有田ICで下りて海沿いの施無畏寺(せむいじ)へ。
14時15分

上人ゆかりの施無畏寺。

阿留辺畿夜宇和(あるべきようは)。
私が明恵上人の教えの中でも好きなのがこの「阿留辺畿夜宇和」です。
人は阿留辺畿夜宇和(あるべきようわ)の七文字をたもつべきなり。
>僧は僧のあるべき様、俗は俗のあるべき様なり。
>乃至帝王は帝王のあるべき様、臣下は臣下のあるべき様なり。
>此あるべき様を背く故に、一切悪しきなり。
僧には僧の、俗には俗のあるべき姿がある。社会の中でそれぞれが持つ役割をしっかり果たすことが正しい姿である。各々ただ心清くあれ。という内容です。ここで大事なのは「あるべきようは」とは「あるがままに」という意味ではないということです。正しい姿になるように常に自らを律し進んでいく姿勢のことであります。
これこそ、現代日本に必要なもののひとつではないかと考えています。昔の人の考えを見つめ直すと大切なことが見えてくる気がします・・・。

林道。荒れてて乗用車は無理。
麓のわずかな駐車スペースに車を止めて15分ほど歩きました。

農作業用のモノレール。
急斜面でみかんが栽培されていました。
それならモノレールも必要ですね。

明恵上人白上遺跡。

石卒塔婆。

文殊菩薩の種字”マン”が刻まれている。

湯浅湾を望む。中央は漁港。
明恵上人もこの景色を見ながら修行したのか・・・と往時に思いを馳せる。平日午後ということもあり明恵上人が言う騒がしさは感じませんでした。もっとも修行中の上人にとっては些細な音もうるさく感じたのかもしれませんね(笑)

山の稜線に風力発電風車。
下山後は町のスーパーで飲み物を調達。
15時30分

オークワ。和歌山の有力スーパーらしい。
この隣で湯浅町特産の醤油をお土産に買いました。

小原久吉商店。
ネットで見た動画で気になってたので立ち寄りました。
動画を見たのが5年近く前だから本当にようやく念願叶いました。

「とれたてみったん」
いや、とてつもないぞこれは。
老舗の8代目当主が、「良い商品を活かすため(←ここ大事^ ^)には、マスコットが必要。かわいい女の子以外ありえない(←もっと大事><)」と社内を説得して企画して2005年に登場したのが写真の「みったん」。その後、姉妹キャラクターが増えて現在は「やまじシスターズ」として商品の宣伝に一役買っているとのこと。
お店の一角には専用コーナーが出来ていました。
店員さんがとても親切にお土産を選んでくれて醤油やらポン酢やら焼き肉のたれやら色々と買いました(どれもとても美味しかったです。さすが本場の醤油!!)。おまけに店内の写真撮影を快く許可して頂き感謝です。遠くから通いに来るファンや痛車を作ってしまったファンもいるなど面白い話もたくさん聞けました。キャラクターだけでなく醤油の味や店員さんの心遣いが素晴らしくファンになる人の気持ちも分かるような気がしました。通販でも買えるそうなので気になる人はぜひ。

記念スタンプ押しましたよ~。

シャフトから年賀状が届くとかすごい!
湯浅町~国道42号~御坊市~白浜町
18時00分
本日の宿は白浜。

民営国民宿舎ホテルシラハマ。
素泊まり1泊3500円。

昭和40年代的旅館。
しかし清掃は行き届いて悪くないと思いました。
ちなみに温泉。ナトリウム・マグネシウム-塩化物泉。無色透明。舐めると海沿いの温泉らしく塩気あり。湯温は低めか。面白いのは脱衣所が2階で風呂は1階にあるところ。脱衣所からの階段が非常に急なので要注意です。
浜辺でイルミネーション開催しているらしいので立ち寄り。暗くてよく分かりませんでしたが白浜は文字通り真っ白な砂浜だそうです。温泉とビーチで関西圏ではかなり有力なリゾート地らしい。冬はシーズンオフのようですが・・・。

全然観光客がいませんでした。
自分と韓国人グループ一組だけ・・・。

寂しい雰囲気。
20時00分
夕食はホテル近場の24hスーパーにて。
今夜は値切り品で節約。

部屋が広くて見た目の古さよりも快適。
移動の疲れを癒すため適当に酒を飲んで早めに就寝しました。
次回につづく。