春の四国旅行2025 その4

  • 2025年3月24日~3月28日
  • 香川県銭形砂絵、宇多津臨海公園

前回はこちら

旅行第4日目、2025年3月27日(木)です。
天候は曇り。
今日は降水確率90%でした。

早起きして宿の周辺を散歩しました。

5時30分

馬路村村内の道路

馬路村村内の様子。

斜面に建つ民家

斜面に建つ民家。可住地面積が少なそうな印象。

大正14年製の橋

魚梁瀬森林鉄道の落合橋。橋長は37.0メートル。大正14年架設の鋼製ガーダー橋で現在は車道になっています。橋の側面に「横河橋梁製作所大阪工場製作」の銘板があるらしいのですが見つけられず。

7時00分

馬路温泉のロビー

馬路温泉ロビーの様子です。

馬路温泉の朝食

昨日と同じ食堂で朝食を頂きます。ご飯に味噌汁、シラスと大根おろし、柚子味噌、温泉卵、野菜サラダ、さつま揚げ、梅干し胡瓜の浅漬け、アメゴの干物。

焼かれているアメゴの干物

アメゴの干物は自分で焼きます。こういった一工夫がうれしいですね。焼きたてはパリパリして美味しい。脂分が少なく淡白なお味でした。

8時00分

馬路温泉を出発。
また来たくなる良い宿でした。

馬路村~安田町~国道55号~安芸市~芸西西IC~高知中央IC~高知市

次第に雨が降り出して高知市内に入ると土砂降りでした。

9時30分

四国銘館 空と海

高知銘館空と海。高知市内にある四国のお土産を扱っているお店です。四国中のお土産が揃っているし、高速道路ICに近いので便利です。朝9時10分から夜19時まで営業しています。お土産をいくつか購入してから高速道路に乗りました。

関連:高知銘館 空と海

高知IC~高知道~川之江JCT~大野原IC~観音寺市~琴弾公園

11時15分

四国山地を越えると雨が止みました。レンタカー返却時間まで余裕があったので観音寺市にある琴弾公園(ことひきこうえん)に立ち寄りました。

琴弾公園の看板

車は琴弾公園の駐車場に止めました。道の駅の駐車場は小さいのでこちらに止めたほうが良いと思います。道の駅まで徒歩3分です。

展望台までの道を示す木柱

展望台まで階段の急坂を歩きます。

平地になっている展望台

銭形展望台です。車で展望台まで上がることもできますが駐車場は身障者用です。

展望台から見た砂絵の風景

寛永通宝(銭形砂絵)。この銭形を見た人は健康で長生きできてお金に不自由しなくなると言われているそうです。

寛永通宝の砂絵

はっきりと文字が読めます。

琴弾八幡宮本宮の拝殿

琴弾八幡宮本宮を参拝しました。

道の駅ことひき

道の駅ことひき。銭形にちなんで世界のコイン資料館があります。コミュニティセンターと一体化しているタイプの道の駅でした。売店など観光部分は小さめです。

結城友奈は勇者であるキャラクターの等身大パネル

「結城友奈は勇者である」等身大パネル

観音寺市はTVアニメ「結城友奈は勇者である」の舞台になっています。結城友奈は勇者である(以下、ゆゆゆ)は小説漫画アニメゲーム等で展開するメディアミックス作品です。四国が舞台なので主要な登場人物は全員、香川県の特産であるうどんを好物としています。世界観は古事記を基にした日本神話や神道を強く取り入れたもので、作中での祝詞の使用や和風デザインの勇者装束に表れています。敵との戦いでの代償や世界の真実など可愛いだけじゃないハードな展開もゆゆゆの魅力でした。

モデルとなったうどん店やお城が作中に頻繁に登場します。シリーズ開始から10年近くが経過していますが”聖地巡礼”を行うファンが未だに途絶えないとか。また地元の協力を得てイベントが開催されるなど多くの市民や観光客に親しまれています。

関連:TVアニメ 結城友奈は勇者である-大満開の章-

結城友奈と銭形砂絵のポスター

ゆゆゆは熱心に地元コラボをしています。
様々なご当地ポスターが作られました。

観音寺市~県道271号線~三豊市

12時20分

うどん松ゆき

詫間町にある讃岐うどん「松ゆき」さん。地元民に人気のお店らしく少しだけ並びました。店員さんが注文を取りに来てくれる一般型です。

肉うどん、とり天、おにぎり

肉うどん、ちくわ天、おにぎり。
お肉が甘くて美味しかった。

三豊市~多度津町~丸亀市~宇多津町~宇多津臨海公園

13時30分

道の駅宇多津臨海公園

道の駅恋人の聖地 宇多津臨海公園

レンタカー返却の時間まで暇つぶしに道の駅に来てみました。瀬戸大橋の展望スポットで恋人の聖地に認定されているようです。遊具を備えた公園、カフェやコミュニティFMのスタジオがありました。近くには四国水族館もあったのでもう少し時間があれば見学してみたかったです。

復元塩田施設

塩づくり体験ができます。要予約。

復元入浜式塩田

入浜式復元塩田。宇多津町にはかつて日本一の総面積200ヘクタールにもおよぶ塩田がありました。しかし、1966年にイオン交換樹脂膜製塩の実用化により工業的に大量に塩が作られるようになると塩田は急速に廃れ、1972年には廃止されました。これは実際に塩を取ることが出来る復元です。

復元水門

復元された水門

15時10分

レンタカー返却時のメーター。燃費は20.0km/Lを表示している。

丸亀市内のガソリンスタンドで給油したりお土産を発送したりしてからレンタカーを返却しました。3日間の走行距離は620km、燃費は20.0km/Lでした。

丸亀駅~予讃線~宇多津駅

16時00分

宇多津グランドホテルの外観

宇多津グランドホテルに宿泊。15時を過ぎて四国から仙台に帰るのは流石に辛いので1泊することにしていました。泊まるだけなので空いていたビジネスホテルです。近隣にローソン、マクドナルド、スーパーマーケットあり。

関連:宇多津グランドホテル

18時00分

さんま押し寿司

夕食はホテル近くのスーパー「エブリイ宇多津店」で買ってきました。お寿司やお刺身が安くて何を買おうか迷いました。店舗内ベーカリーのパンも100円均一セールをやってたしお買い得品がたくさんありました。

里芋の甘辛まぶし

里芋の甘辛まぶし。瀬戸内海を挟んで向かい合う岡山県は里芋の名産地です。お惣菜に採用されていることから岡山との結びつきが強い土地なのかもしれない。

鰹のタタキ

鰹のタタキが美味い。
普通のスーパーなのにレベルが高くて驚きました。

雨のため外出せず早めに就寝。

旅行第5日目、最終日。
2025年3月28日(金)です。
昨夜の雨は未明に止んで曇り空でした。

6時20分

朝の電車に乗るため午前6時にホテルをチェックアウト。朝食を兼ねて駅方面に歩いていきました。近くに巨石を祀った神社があり参拝。

宇夫階神社の拝殿

宇夫階神社(うぶしなじんじゃ)

伝承では、当神社は紀元前から鵜多郡津之郷に鎮座し、宇夫志奈大神として祀られている。景行天皇の皇子日本武尊の子、武殻王(たけかいこおう)が阿野郡に封ぜられた際に、瀬戸内海海岸を船で御巡視したが、暴風雨に遭遇し、王は驚いて宇夫志奈神に祈念すると、小烏が跳び風波を凌ぐ道しるべとなり王を導いた。王は大変喜び、水夫に命じて烏に従い、泊島(丸亀市塩飽本島泊)に漂着し難を逃れた。これより宇夫志奈大神を一層篤く崇められ、小烏大神と称されるようになったとされる。現在でも「小烏(こがらす)さん」との別称が地域で受け継がれている。
(宇夫階神社Wikipedia)

関連:宇夫階神社Wikipedia

磐座

古代の祭祀跡とされる磐座(いわくら)

6時30分

朝食は讃岐うどんです。

朝6時半の開店と同時に入店しました。続々と地元のお客さんが入ってきていたので朝からうどんを食べる文化が根付いているみたいです。またJKが部活仲間同士で朝からうどんを食べているのを見てマクドナルド感覚なのかと驚きました。うどん県、すごい。

讃岐うどん店の外観

こだわり麺や宇多津店

関連:こだわり麺や

釜玉うどんとレンコン天

釜玉うどん、レンコン天、とり天。

うどん用醤油が入ったペットボトル

お醤油にもこだわり

宇多津駅~予讃線~坂出駅~快速マリンライナー~岡山駅

8時20分

JR西日本岡山駅の外観

岡山駅で山陽新幹線に乗り換え。

岡山駅~山陽新幹線~新大阪駅~東海道新幹線~東京駅~東北新幹線~仙台駅

15時30分

JR東日本仙台駅の外観

仙台駅に無事到着しました。

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SNS(旧Twitter)上でリアルタイムに写真を投稿していましたが、改めて旅行記を10年ぶりに書きました。この10年間も様々な場所へ旅行してきましたが、後で振り返ることがなかなか難しく、段々と忘れていってしまっています。この旅行は、仙台から1100kmも離れた場所を訪れて、初めて見るもの食べるものばかりで、たくさんの”学び”を得るものでした。旅行記は忘れないように記録を残すことはもちろんですが、皆さんの旅の助けになればという思いもあります。

日本の村々を歩いて見ると、意外なほどその若い時代に、奔放な旅をした経験をもった者が多い。村人たちはあれは世間師(せけんし)だといっている。旧藩時代の後期にはもうそういった傾向がつよく出ていたようであるが、明治に入ってはさらにはなはだしくなったのではなかろうか。村里生活者は個性的でなかったというけれども、今日のように口では論理的に自我を云々しつつ、私生活や私行の上ではむしろ類型的なものがつよく見られるのに比して、行動的にはむしろ強烈なものをもった人が年寄りたちの中に多い。

(中略)

どの村にもこのような世間師が少からずいた。それが、村をあたらしくていくためのささやかな方向づけをしたことはみのがせない。いずれも自ら進んでそういう役を買って出る。政府や学校が指導したものではなかった。

宮本常一著『忘れられた日本人』より世間師の項から引用

旅好きは現代の”世間師”なのではないかと考えることがあります。タイパやコスパで旅に出かける人が少なくなっていますが、その中で旅に出る、ある意味異質な人たちの感性が社会を変えていける力になるのです。旅先ではいつも想像していなかった”学び”を得ることができます。その学びを、郷里ひいては我が国に活かしてくれたら、どんなに心強いことでしょうか。私は、皆さんが旅で得ることになるものに大いに期待をしています。

この旅行記を読んで少しでも旅に出てみようと思ってくれる人がいたら幸いです。拙い文章で、読み難い箇所が多々あったかもしれませんが、最後までお読みいただきありがとうございました。

2025年4月4日記 k1102