二王子岳
- 日程: 2023年8月5日(土)[日帰り]
- 天候: 晴
基本情報
山名 | 二王子岳(にのうじだけ) |
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標高 | 1,420m |
所在地 | 新潟県新発田市上三光 |
位置 | 37度53分58.61秒, 139度29分57.10秒 |
山系 | 飯豊連峰 |
百名山 | 日本二百名山,越後百名山 |
アクセス
車(仙台市内~東北道~福島JCT~米沢~南陽~国道113号~小国~関川村~国道290号~田貝~二王子神社)
GPSトラック
タイムチャート
06時45分 | 二王子神社 |
07時45分 | 一王子避難小屋 |
08時15分 | 独標 |
09時00分 | 油こぼし |
09時15分 | お花畑 |
09時35分 | 山頂 |
11時45分 | 一王子避難小屋 |
12時20分 | 二王子神社 |
評価
評価 | ★★★★☆ |
難易度 | ★★★★☆ |
感想
二王子岳(にのうじだけ)は新潟県新発田市西部にある山。古来より信仰の対象となっている山で中腹に大きな社殿の二王子神社(にのうじじんじゃ)が鎮座しています。日本二百名山選定。
農業生産諸業の守護神除災招福、身体擁護の神として由緒深遠霊験あらたかな神社である。昔は修験道の霊山として羽黒山とともに名高く越後守護職佐々木盛綱公依頼、累代加治家の総鎮護神とし、堀丹後守をはじめ他領主武家の尊信も厚かった。
(川東自治連合会「二王子神社由緒」)
国道290号から田貝集落へ。二王子神社の幟を目印に山中へ入ります。田貝集落を過ぎると1車線舗装道路の山道となります。離合ポイントが少ないので対向車が来るとかなりの距離をバックしなければなりません。下山者の車と鉢合わせする危険性あるので午後からの参拝や入山は避けるべきでしょう。
駐車場は二王子神社との分岐から50m先に30台分ほどスペースがあります。神社敷地内への駐車は禁止です。
朝7時に到着したら既に10台ほどの車がありました。ハイシーズンの週末は混雑しそうな気がします。また、駐車場はアブが生息していて駐車するとすぐに取り囲まれてしまいます。エンジンを切ってもアブは離れないので諦めるしかありません、、、。
登山口は二王子神社境内にあります。神社敷地内はキャンプ場になっていて水洗い場やトイレが設置されています。水洗い場は沢水を直接引いているので生水は飲用できません。しかし常時豊富な水量を得られれるので手洗いなど有効活用したいですね。
※社務所は土日のみ開くみたいです。山バッチの販売あり。
登山口にある登山届を記入して入山。最初は用水路沿いの杉林を歩きます。途中に渡渉ポイントがあります。大雨後は水量が増加しているかもしれないので足元に注意が必要です。急坂を上がりきると一王子避難小屋があります。徒歩3分の場所に水場があるので十分に補給をしましょう。
登山道はずっと樹林帯の中を歩くので非常に蒸し暑いです。下界は35度近い猛暑日だったので滝のような汗が出ました。水分以外にも塩飴などミネラル分を補給するものが必須です。
さらに30分ほど歩くと積雪高の目印がついたパンザマストがあります。ここが独標(994.4m)または定高山と呼ばれる場所です。平坦になっているので一休み。さらに40分進むと「油こぼし」と呼ばれる鎖場があります。一応、巻き道はありますがそちらも急坂なので安全に注意して確実に通過したい場所です。油こぼしを過ぎるとやっと視界が開けてきます。お花畑と呼ばれる場所に出るとニッコウキスゲが咲いていました。また、水量は少ないですが水場があります。お花畑を過ぎると山頂は目前です。オレンジ色の避難小屋の屋根が見えたらあと一息。
山頂は眼前に飯豊連峰が広がる大絶景。飯豊山の展望台と呼ばれるのも頷けます。二王子岳のシンボルになっている青春の鐘を鳴らすと気持ちの良い音が響き渡りました。休憩スペースが広く、最高の景色を満喫することができました。
■所要時間:5時間27分(二王子神社~二王子岳山頂間往復)
■移動距離:12.1km
写真
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二王子岳登山者駐車場。砂利の駐車スペースで30台前後駐車できます。
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二王子神社入口。
神社敷地内は車の乗り入れ禁止。
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二王子神社社殿です。シーズン中の土日のみ社務所が開かれるようです。山バッチの販売あり。
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沢水を引いた水場があります。蛇口をひねれば豊富な水を得られます。ちなみに生水は飲用不可とのこと。
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二王子岳登山口です(田貝コースとも呼ぶ)。
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最初は用水路沿いを歩きます。
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渡渉ポイントがあります。雨後は水量が増加しそうなので足を滑らせないように注意。
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一合目。一応、何合目かの看板がありますが歯抜けになっているのであまり役立たない(笑)
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一王子神社の祠です。
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一王子避難小屋。徒歩3分の場所に水場あり。
数日前に草刈りが行われたらしく周囲がきれいになっています。登山道も刈払いが行われていて歩きやすくなっていました。
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独標と呼ばれる三角点のある平坦地。積雪高さを記したパンザマストがあります。ここは平坦なスペースがあるので小休止ができます。この先に備えてしっかり水分補給をしたいですね。
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ずっと森の中を歩くので非常に蒸し暑かったです。
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油こぼしの鎖場。
写真左側に巻き道があるので無理せずに。
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油こぼしを過ぎるとようや展望が開けてきます。写真は村上市方向。
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三王子神社の祠です。
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稜線に出ると気持ちの良い道になりました。
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お花畑にニッコウキスゲが咲いていました。
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池塘があります。
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観測施設跡。現在は空中線が撤去されていて観測が行われていないようです。
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奥の院跡です。
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避難小屋が見えてきました。
山頂はもうすぐです。
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二王子岳山頂避難小屋。
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避難小屋内部の様子です。見た目よりも内部は広いです。きれいに管理されていて地元山岳会が熱心に活動されているのが伝わってきます。登山道もたくさんの土嚢で整備されていたし本当に頭が下がります。
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二王子岳山頂に到着。
「青春の鐘」の背後には飯豊連峰が広がっています。
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飯豊連峰北部の朳差岳(えぶりさしだけ)が見えます。
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二本木山。山頂から片道30分で行けるみたいです。
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飯豊連峰南部の大日岳は雲がかかっていました。
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新発田は35度を超す猛暑日だったので途中途中にある水場には助けられました。特に一王子避難小屋の水は水量が豊富で冷たくて美味しかったです。
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下山後は胎内市のサンセット中条塩の湯で温泉に入りました。入浴料大人350円。シャンプー&ボディソ無し。モール臭のする温泉ですぐ隣が海のため強烈な塩気があります。温度も比較的高めで疲労回復に効果がありそうです。