冬の最北紀行 中編
- 2011年1月6日~1月10日
- 北海道塩狩峠、ノシャップ岬
第2日目(1月8日)
午前8時にホテルを出発して予約していたレンタカー店へ。電車で最北端を目指すのも良いのですが時刻表に左右されたり、見られる場所が制限されることが嫌だったのでレンタカーを選択しました。やっぱり自由に移動できるメリットは大きいですね。厳冬期ということで難易度の高い雪道が予想されましたが道民も普通に運転しているし大丈夫だろう、と割と楽観的でした(ぇ
でも、首都圏などあまり雪道に馴染みない人は避けたほうがいいかと思います。何が起こるか分からないのが雪道の恐ろしさです。

マツダレンタカー旭川駅前店。

オフシーズンなので料金35%OFFでした。1泊2日で1万5000円(諸費用込み)とお買い得。

NEWデミオです。

一応、4WD車。
モーターで駆動するe-4WDなので発進時しか後輪にトラクションがかかりません。個人的にe-4WDはあってもなくても大して変らないと思います。むしろ重量増加のデメリットが大きい気がします。気休め程度にはなると思いますが・・・。北海道ならせめてフルタイム4WD、できればセンターデフロックで直結駆動できる車が欲しいですね。

雪道は頻繁にエンジンブレーキを使います。レバーが引っかかる感じがするのはイマイチ・・・。

旭川市内から国道40号線を北東へ移動。市内は片側2車線で走りやすいです。段差のない滑らかに除雪された路面は地元土木業者の技量の高さが感じられます。あと、雪自体も青森と比べると少ない気がします。雪質が乾いているので風で飛ばされるのかも。
旭川市内~国道40号線~塩狩峠

塩狩峠駐車場。

特急が通過。

塩狩峠。
三浦綾子の小説「塩狩峠」の舞台です。
実際に事件が起こった場所は少し離れているらしい。
1909年(明治42年)2月28日、ここ塩狩峠の区間に差し掛かった旅客列車の客車最後尾の連結器が外れて客車が暴走しかける事故がおこった。その車両に乗り合わせていた鉄道院(国鉄の前身)職員の長野政雄(ながの まさお)が、暴走する客車の前に身を挺して暴走を食い止めた。下敷きとなった長野は殉職したが、これにより乗客の命が救われた。現在、塩狩峠の頂上付近にある塩狩駅近くに顕彰碑が立てられている。
関連:塩狩峠Wikipedia

長野政雄氏殉職の地碑

記念碑を訪れた人のメッセージポスト。地元の教会が設置しているようです。

冬期なので人影もなく静かな場所でした。

塩狩駅ホーム。

塩狩峠記念館(冬期閉鎖中)。
塩狩峠~国道40号~士別市~名寄市

路面が見えるほど雪が少ない!

昼間ですがヘッドライトを点灯して走行しました。天候が急変するので安全のため常時点灯を心がけたい。

道の駅「もち米の里☆なよろ」
”☆”も含めて正式名称らしいw

駐車場広いです。

ツーリングマップル北海道で「18種類のアイス大福が人気」と紹介されています。写真は「ハスカップ」味の大福です。ハスカップは北海道に自生する植物で実がブルーベリーのような味がします。ビタミンCやアントシアニンを豊富に含み特産品として栽培も行われています。もち米の甘さとハスカップの爽やかな酸味が利いていてとても美味しかったです。道の駅に立ち寄ったらぜひ食べたい一品ですね!
名寄市~美深~音威子府~中川町~幌延町

美深市内

道の絵「なかがわ」

日中も気温が上がらず-10℃近い極寒でした。

周期的に天候が変りました。時には青空も・・・。

北緯45度線を突破!

幌延町某所

幌延町トナカイ観光牧場

数人の観光客らしき人がいました。

入場無料。冬期は営業時間にも注意。

建物の奥が飼育場です。

おぉ!

大きい角。

たくさんいました。

雪を掻き分けてエサを探しています。

つぶらな瞳。

レストランでトナカイ肉を食べられます。ソーセージは豚肉との合い挽きで食べやすいらしい。

トナカイソーセージカレーを注文。

スモークのためか土っぽい味がします。
野味っぽくて悪くないと思います。また、ソーセージはカレーに隠れてる部分の長さもあるので食べ応えがあります。ちょっと辛めのカレーとも良く合いますね。トナカイを見て冷えた体に暖かいスープの付け合わせというのも有り難い。
幌延町~稚内市~ノシャップ岬
いよいよ最北端の稚内市へ。

ノシャップ岬灯台

オホーツク海から吹き付ける海風がとても冷たい。あっという間に体温を奪われてしまいます・・・。

閑散としたお土産屋。

オホーツク寒流水族館(冬期閉館中)

稚内恵山泊漁港公園

イルカのオブジェ。

ノシャップ岬
あまりにも寒いのでさくっと見学して市内へ待避。

北防波堤ドーム
稚内漁港にある大型の防波堤。ドラマのロケも多いとか。

ギリシア建築を思わせる柱。
本日の宿は稚内全日空ホテル。最北端唯一の本格的シティホテルらしい。オフシーズンなので格安で取れました。
関連:北海道 稚内全日空ホテル

シングルで予約したのにツインだった。死にたい。一人旅なのに無駄に広い・・・。

ビジホばかり泊ってるので本格的なホテルはひさしぶりです。アメニティとかフルスペックで流石「全日空」の名を冠しているだけあります(反面、テレビがアナログだったりするのが訳ありなのかも)。普通に宿泊するなら8000円以上、都内だったら1万円を超すクラスだと思う。

インターネット環境。テレビの館内放送に重畳するタイプのようです。フロントでケーブルモデムを無料でレンタルできます。

アンテナ端子にモデムを接続。

夕食の情報収集をするなど。基本的に酒は飲まないので定食屋を探します。

ホテルから徒歩10分くらいで目的のお店に。

ボリューム亭なう。
関連:稚内 ボリューム亭

ランチタイムはもちろん夜も営業しています。

ジャズが流れていて落ち着いた雰囲気です。
オールド・アメリカっぽい店内もいい感じ。

チキンカツ定食を注文

熱々のチキンカツが2枚も!
ご飯も大盛りです。
とても美味しくて大満足の夕食でした。
ぜひおすすめしたいお店です。
帰りがけにキタキツネを見かけました。逃げる様子がないので心ない誰かがエサをあげたのだろうか・・・。

ちょこんと座ってました。

半径3mくらいまで近づけました。一応、一定の距離を保って警戒しているみたい。

エキノコックスに感染するので絶対触ってはいけません。また、可愛いからと言ってエサを与えるような馬鹿なことはやめましょう。野生動物と人間の住み分けをよく考えるべき。