オボコンベ山
- 日程: 2020年6月7日(日)[日帰り]
- 天候: 晴
基本情報
山名 | オボコンベ山(おぼこんべさん) |
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標高 | 595m |
所在地 | 宮城県川崎町大字本砂金 |
位置 | 38度14分30.83秒, 140度35分9.08秒 |
山系 | - |
百名山 | - |
アクセス
車(仙台市内~愛子~秋保~国道457号~本砂金)
GPSトラック
タイムチャート
08時20分 | 登山口 |
08時25分 | 水道橋 |
08時30分 | 砂防ダム |
08時50分 | 道迷い分岐 |
09時15分 | 急坂入口 |
09時45分 | マンモス岩 |
09時50分 | 山頂 |
11時10分 | 登山口 |
評価
評価 | ★★★☆☆ |
難易度 | ★★★★☆ |
感想
川崎町にあるオボコンベ山に登りました。赤ん坊(おぼこ)をおんぶした姿に見えることが名前の由来。地下に浸入して固まったマグマが隆起後に侵食されずに残った火山岩頸と言われています。前半はスラブの沢登り後半は急坂と蟻の門渡り様の尾根でやや難易度が高かったです。山頂は360度の眺望でした。
秋保から川崎町に通じる国道457号線で本砂金(いさご)集落を目指します。大きくカーブする場所から脇道に入り栃原集落を抜けると砂利道になります。フラットダートなので普通車、2WD車可。しばらく進むとオボコンベ山入口の看板があります。登山口前の道の両側には駐車スペースがあります。
登山道に入るとすぐに水道橋があります。ここで本砂金川を徒渉することになります。石伝いに渡れば濡れずに済みます。対岸には作業道跡らしき踏み跡があるのでしばらく道なりに進みます。途中から滑床の河床を歩きます。道幅広く水位も低いので見た目より楽ちんです。ちょっとしたアドベンチャー感覚が楽しい。
沢にはいくつかの支流が流れ込んでいます。目印の赤いテープが随所に取り付けてありますが見逃す危険性もあります。国土地理院地図に登山道は描かれていないので地形を読み取りながら進みましょう。中でも3本目?の支流の分岐は非常に迷いやすく感じたので要注意。赤いテープが見つからないものの踏み跡が急斜面に続いていたので50mほど進んでしまったら途中で道が無くなってました。踏み跡が出来るほど迷う人が多い場所のようです。正解は左手の沢を進むほうでした。急坂に取り付くまではずっと沢歩きであることに留意してください。
急坂が始まると道が再び明瞭になります。かなりの急斜面なので木々に掴まりながら登ります。20分ほど登ると桐ノ目山との分岐になります。マンモス岩の裏側を巻いて岩峰の上に出ます。マンモス岩手前の小ピークはSt.メリースキー場がよく見える展望スポットなので少し寄り道するのもおすすめ。マンモス岩から先は蟻の門渡りのような痩せ尾根です。道の両側は断崖絶壁でかつ足下が崩れやすい。オボコンベ山で一番危険な場所なので三点支持でしっかり体を安定させます。設置されているトラロープは劣化していたのでもしかしたら千切れるかもしれません。ロープに全体重を預けるのは避けたいところです。急登を登り切れば山頂です。
山頂は4,5畳くらいの平場になっています。少し狭いですが休憩するには十分でした。岩峰だけあってとても眺めが良いです。
以前は知る人ぞ知る山だったそうです。近年地元の有志で登山道を整備したそうですが道迷いや断崖絶壁など難易度は比較的高め。地元の小学生も登っていたそうですが対象年齢は中学生以上でしょう。携帯電話は山頂以外通じない(登山口から沢上り区間は完全な圏外!)のでトラブル発生時のリスクが大きいです。そのため初心者は山に慣れている人と同行して登るのが良いと思います。
写真
登山口の駐車スペースです。林道わきに数台が駐車できます。林道はフラットダートですが1ヶ所だけV字の”洗い越し”があります。速度を出しすぎてると確実に下あごを打つので徐行して通過すること。
登山道の入口です。
オボコンベ山入口の看板。
水道橋。ここを徒渉します。
作業道跡でしょうか?
小さな砂防ダムがあります。
倒木が堆積しています。
小滝。滑りやすいです。
スラブ状の沢を上ります。水の流れはありますが水位は低いです。ハイカットの登山靴であれば水濡れを心配する必要はありません。ところどころに50cm~80cmくらい深くなっている場所があります。うっかり足を入れるとずぶ濡れになってしまいます。
木が生い茂っていますが隙間から太陽の光が差し込んでいるので明るいです。ただし谷間なので暗くなるのは早いかもしれません。葉が落ちた冬はまた違った景色になりそうです。大雨後は水量が増加しそうなので天候を見極めた登山をすることも大事です。
流木堆積地点です。
急坂の始まりを示す看板です。
急坂の道筋は明瞭です。
木を掴みながら登ります。
巨石を巻いていきます。
断崖絶壁になっているので注意。
マンモス岩と呼ばれる岩峰です。
マンモスの鼻の下部分はそのまま断崖になっています。
最後の急登です。足下の岩が崩れやすく足場が悪いです。トラロープが劣化しているので頼りすぎないように。確実な三点支持を心がけます。
山頂です。
4,5畳くらいのスペースがあります。
小さな祠があります。
山頂は360度のパノラマです。
セントメリースキー場が見えています。
手前が桐ノ目山です。
奥が大東岳です。
正面が三森山です。
下山後に撮影したオボコンベ山です。麓から見ると異様な山容であることがわかります。また、奥深い山なので見られる場所は限られています。