一念峰
- 日程: 2021年4月3日(土)[日帰り]
- 天候: 晴
基本情報
山名 | 一念峰(いちねんぼう) |
---|---|
標高 | 470m |
所在地 | 山形県米沢市大字長手 |
位置 | 37度55分16.40秒, 140度11分15.08秒 |
山系 | - |
百名山 | やまがた百名山 |
アクセス
車(仙台~泉PA~東北道~白石IC~国道113号~高畠~上海上)
タイムチャート
08時50分 | 登山口 |
09時00分 | 本堂跡地 |
09時15分 | ビッキ岩 |
09時45分 | 紙飛ばし岩 |
10時40分 | 登山口 |
評価
評価 | ★★★★☆ |
難易度 | ★★★☆☆ |
感想
米沢市と高畠町の境に位置する山。山寺立石寺を開山した円仁が貞観二年(860年)に1年間修行をしたので一念(一年)と名付けられた伝承があります。長年にわたる風化によりできた奇岩・巨石が多く、中世から近世にかけて置賜地方の信仰を集め隆盛を誇っていたとのこと。現在は登山道が整備されていて時折遠方から訪れる人もいる人気の山となっています。山形百名山のひとつ。
高畠町の一念峰は色々な人から噂を聞いていてずっと気になっていた山でした。4月になり雪解けも進んだと思われることから仙台から早朝移動して登ってきました。ビッキ岩まではなだらかな山道ですがそこから先は梯子あり鎖場ありの面白い登りになります。岩山ですが気をつけていればそれほど危険でもなく気軽にアドベンチャー感覚を味わえます。
一点だけビッキ岩のある広場で少し注意が必要です。隣に幕岩と呼ばれるオーバーハングした巨岩があるのですがこれを乗り越えるのはNG。左右から回り込めば抜けられそうな感じがしますがそのさきは崖です。正解は”広場の手前”から右手に下りながら巻いていく道です。
最後に待ち構えている「紙飛ばし岩」と呼ばれる巨岩はてっぺんに登ることができます。頂上からの眺めがほんと素晴らしくて最高でした。
写真
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一念峰の案内看板。
奥に見える山が一念峰です。
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登山口駐車場は8台ほど駐車することが出来ます。朝9時前でしたが既に1グループが出発するところでした。
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登山口の様子。
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山は私有地です。
鎖場や梯子は自己責任で。
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墓地を左手に見て道なりに進んでいきます。
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この辺りは泥濘んでいて靴が泥だらけになりました。季節によらず一年中泥濘んでいるようです。
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一念峰本堂跡地。昭和39年(1964年)に大雪で倒壊したそうです。この階段の先の藪が跡地だと思って進んだら足下にぐにょっとした感触。どうやら階段の先にぺしゃんこになった本堂がそのまま埋もれているようです。
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本堂跡を過ぎると山道になります。勾配はゆるやかだし岩場と言ってもまだ危険な場所はありません。
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雲岩。登山道の途中にある奇岩にはそれぞれネームプレートが取り付けられています。
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登山道から見える断崖。
あの頂きを越えていきます。
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幕岩とビッキ岩のある広場。
展望スポットでした。
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確かにビッキに見える。。。
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梯子岩。
はしごと鎖で登ります。
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護摩壇岩の下に不動明王像が祀られています。
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紙飛ばし岩。一念峰のクライマックスです。この岩の上が頂上になります。一旦元来た道を戻り左に少し下っていきます。
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中央に見える小さい梯子で岩の上にあがります。ここで難所に備えてリュックをデポしました。
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紙飛ばし岩に登るにはこの岩の隙間をくぐり抜けなければなりません。隙間の高さは5~60cmくらいです。這いつくばって進みました。太っている人は通過できそうにありません(笑)
左手はV字のくぼみになっていて砂地です。崩れやすい砂地の先は崖なので迂闊にくぼみに逃げることもできません。
油断してると手間取るかも!?
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隙間を反対側から撮影。
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次はこの岩へ飛び移ります。幅たった30cmの谷間ですが失敗するとそのまま崖下に落ちるので地味に油断なりません。
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最後は20mくらいの鎖場。傾斜はあるものの階段状の地形になっているので容易に足がかりを得ることが出来ます。3点支持を意識して確実に登りました。
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登り切りました!
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紙飛ばし岩の上は360度の大パノラマが広がっています。高度感もあってすごい!北西には朝日連峰が南西には飯豊連峰や西吾妻山が見えました。
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中央が西吾妻山です。
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米沢市街地と奥に見えるのが飯豊連峰。
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下山後に「たいようパン工場直売所」でオリジナルハンバーガーを購入しました。ベタチョコなどで知られる山形ローカルの製パン会社です。
工場ではスーパーに卸す菓子パンとは別にコッペパンやハンバーガーなども販売されています。大きくて具材がたっぷり入っているし美味しいので高畠町に来たらぜひ食べてみて下さい。一押しはローストビーフコッペパンです。
※直売所は特定曜日のみ営業。要確認。