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太郎坊山

基本情報

山名 太郎坊山(たらぼうやま)
標高 551m
所在地 福島県川俣町大字小島
位置 37度42分27.25秒, 140度37分36.81秒
山系 阿武隈高地
百名山 -

アクセス

車(福島市~国道115号~月舘~国道349号~岩阿久~長寿泉~庭坂峠)

タイムチャート

12時45分 庭坂峠
12時55分 十字路
13時00分 山頂
13時15分 庭坂峠

評価

評価 ★☆☆☆☆
難易度 ★☆☆☆☆

感想

太郎坊山(たらぼうやま)は川俣町と月舘町にまたがる山。古くは羽山獄と呼ばれていたことから羽山信仰が盛んだったことがわかります。羽山信仰とは東北地方南部に多く見られる亡くなった人の魂が山(山とは集落に近い里山のこと)に上り子孫を見守ってくださるのだという信仰です。子孫繁栄につながる豊作を祈る農作神としても信仰されていたようです。この太郎坊山でも昔は託宣を受けるため「山ごもり」が行われていたという言い伝えがあるそうです。

また、西斜面には「アベマキ」というコルクの原料となる木が生えています。アベマキの木は西日本では広く見られるものの東北には自生しない木です。つまり人為的に植林された木と考えられています。江戸時代の月舘には下手渡藩という極小藩が置かれていました。文化3年(1806年)に九州筑後の立花氏がこの下手渡藩に移封されています。実はこのアベマキは立花氏によって植えられたものではないかと言われています。何気ない里山に歴史ロマンが秘められているのが本当に面白いですね。こういうのが里山の魅力だと思います。

登山道は羽山神社の参道がメインルート。今日は長寿山にも登るため太郎坊山~長寿山の縦走路になっている庭坂峠側から登りました。車止めから植林地を通る作業道をしばらく歩くと尾根に出ます。少し歩いて羽山神社参道から続く道と交差するとすぐ山頂です。山頂には平成14年に遷座されたお社と三角点があります。周囲は立木に囲まれているので展望はいまいちでした。片道15分の気楽な里山ハイクでした。

写真

国道349号から登山口まで長寿泉の看板を目印にして九十九折りの坂道を上ってきます。峠にさしかかる手前に東屋があってそこからの眺めが最高でした。この峠道沿いには桜が植えてあり市内より2週間遅く咲くとのことです。夜間はライトアップもされるみたいで意外にもお花見スポットなのかもしれません。狭くて急勾配で大変な道ですが一度訪れてみるのもよいでしょう。

今日は霞んでいたので安達太良山があまりよく見えませんでした。残念。

今日は長寿山にも登るため中間地点の庭坂峠から入山しました。本来は羽山神社の参道から登るのが正しいようです。写真は町道遠西田代線のピークから500mほど下った庭坂峠入口です(最初の50mだけ舗装されてます)。

庭坂峠。
この道は旧道だそうです。

庭坂峠の駐車スペース。
舗装道路の町道から200mほど旧道を入った場所になります。旧道は粘土質の土でぬかるみが酷く路肩崩壊もあります。2WD車不可、林道初心者不可です。町道に路上駐車して徒歩で入山することを強くおすすめします。

太郎坊山に続く作業道は車両進入禁止。ぬかるみが酷く道幅も狭いのでジムニーや軽トラじゃないとそもそも進入できません・・・。

車止めから少し進んだ場所です。
森林組合の作業道になっているみたいです。

平成16年度水源林造成事業。

植林された杉の間を通って行きます。

尾根に近づくと明るくなりました。

冬枯れの山は歩きやすいです。

小島山の境界杭です。

山頂手前の十字路です。

山頂までもう少し。

太郎坊山山頂です。
平成14年に遷座されたお社があります。

三等三角点です。

旧電電公社の無線中継所の遺構。
外柵と基礎部分しか残っていません。

災害時に無線を中継する施設だったようです。想像ですがリピータ的な役目があった施設なのかもしれません。

☆☆☆☆☆

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